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大会長からのご挨拶

大会長 伊川正人

ゲノム編集は、狙った遺伝子を自在に改変し、細胞や生物の性質を変える技術です。多くの生物のゲノム配列が解読された21世紀においては、農林水産業や遺伝子治療への活用を通じて、人類が直面する食料危機の解決や健康長寿社会の実現に資する技術として、大きく期待されています。

日本ゲノム編集学会は、「ゲノム編集関連の研究に関する情報交換を行うとともに、ゲノム編集関連の基盤技術の研究・開発を行い、この技術の発展及び社会還元、人材養成などに貢献すること」を目的に、2016年に設立されました。発足以来、年大会を開催し、会員・非会員を問わず、研究発表・情報交換の場として活用してきました。一時はオンライン開催のみとなった時期もありましたが、やはりオンサイトでの対面会議の重要性が再認識されています。

第9回大会は、2024年6月17日~19日に大阪中央公会堂に於いて開催し、ゲノム編集に関する国内外の研究者や技術者、学生、関連企業などにお集まり頂き、情報共有や交流を行う場を提供します。特にゲノム編集の未来を担う若手の育成を目指し、学生会員は無料とさせて頂きます。また市民公開講座(無料)においても主に高校生を対象として、ゲノム編集の基礎から現在、未来について講演頂く予定です。

関西には多くの製薬・バイオテクノロジー関連の企業が存在しており、本大会は新たなビジネスチャンスを作る場になることも期待しています。なお、大阪では2025年に万博が開催されます。本大会を通して大阪から人類の未来を切り拓くゲノム編集研究の成果が発信されることを願っております。

大会長 伊川 正人(大阪大学微生物病研究所)