日本ゲノム編集学会

メルマガ1号(2017年4月3日配信)

「OPERAのご案内」山本卓先生(広島大学)

「動き出したゲノム編集の産学連携 」
~JST産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラムOPERAについて~

広島大学大学院理学研究科 山本 卓

「ゲノム編集」産学共創コンソーシアム(幹事機関:広島大学)は、JSTの産学共創プラットフォーム推進研究事業(OPERA: http://www.jst.go.jp/opera/)に平成28年度採択されたもので、大学・研究機関と民間企業の共同研究に必要なゲノム編集技術の開発を目指しています。
ゲノム編集に関する国プロは、これまで内閣府SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の次世代農林水産業創造技術やNEDOプロジェクト「植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発」(スマートセルプロジェクト)など複数立ち上がっていますが、OPERAは産学の共同研究を軸としている点で大きく異なっています。OPERAでは、共同研究の産業利用の部分を競争領域、複数の共同研究で共通に必要な技術開発を非競争領域と位置づけています。本コンソーシアムでは、非競争領域の開発として微生物から動物や植物で利用可能なゲノム編集の基礎技術の開発を進めています。具体的には、5つの研究開発課題(微生物、動物、培養細胞、植物でのゲノム編集技術開発および国産ゲノム編集ツールの開発)とゲノム編集をめぐる社会動向の調査について課題を設定し、以下のような新しい価値を生み出すことを目標としています。

・微生物によって環境・資源問題を解決(エネルギーや素材のバイオ生産技術を創出)
・ブタの各種遺伝子の機能を解明し、ウイルス感染に強いブタなどの育種に繋がる技術を開発
・アレルギーから子供を守る技術の開発
・医薬品の開発に必要な細胞や動物の作成技術開発
・国内で安く利用できるゲノム編集ツールを開発し、観葉植物や品種改良での利用を実現

研究と合わせて、技術・システム革新シナリオ作成、 人材育成、情報共有に産学共創で取組み、ゲノム編集技術の社会実装に向けた基盤づくりを行うことも目標としています。コンソーシアムでは、年2回(8月と3月)の「ゲノム編集講習会」の開催を予定しています。
現在、9大学、3研究機関と10民間企業が参加しており(コンソーシアムHP:http://www.mls.sci.hiroshima-u.ac.jp/smg/opera/index.htmlに参加企業等を掲載)、来年度からさらに多くの参加が見込まれています(平成32年度まで継続予定)。ゲノム編集に興味がある民間企業には、是非本コンソーシアムの参加を検討頂ければ幸いです。

 

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