2022年6月に開催されました日本ゲノム編集学会第7回大会には、多数の皆様に御参加頂きましてありがとうございました。300名を超える参加者をお迎えし、盛会の内に無事、終えることが出来ました。これも多くの皆様の御尽力のお陰ですので、改めて御礼申し上げます。
今回の大会では新しい取り組みとして、優秀な一般演題について賞を制定して表彰させて頂きました。年会の中では限られた時間しか確保できなかったため、受賞された発表者の方々をこの場を借りてご紹介すると共に、頂いた受賞コメントを共有させて頂きたいと思います。
尚、来年の第8回大会は2023年の6月6日から8日まで、東京のタワーホール船堀で開催予定です。そこで是非また、多くのハイレベルな演題に出会えることを楽しみにしています。
第7回大会 大会長
堀田 秋津
川又 理樹(九大・生医研)
「DNA barcodeを介した勾配蛍光誘導による次世代型二重標識Lineage tracing技術の開発」
白井 雄(京都大学大学院農学研究科 博士課程2年)
「成虫インジェクションによる昆虫ゲノム編集技術の高度化」
この度はポスター優秀賞をいただきまして誠にありがとうございます。きっと虫たちも手(脚)をたたいて喜んでくれていると思います。このような賞をいただけたのも指導教員の大門先生をはじめとした周りの方々のおかげです。これからより一層頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
吉見 一人(東京大学医科学研究所・先進動物ゲノム研究分野 講師)
「タイプI-E CRISPR-Cas3による標的二本鎖DNA切断機構の解明」
この度はポスター優秀賞をいただきまして誠にありがとうございます。第7回大会のポスター発表では、非常に面白い発表が多くたくさん勉強させていただきました。その中で受賞できたことは大変励みになりますし、本研究を支えていただいた研究室の皆様や多くの共同研究者に感謝いたします。今後もゲノム編集研究の発展に貢献していきたいと思います。ありがとうございました。
大石 裕晃(広島大学大学院 統合生命科学研究科 研究員)
「STREAMING-tagによる遺伝子の転写活性と転写制御関連因子の時空間的な関連解明」
この度は、ポスター優秀研究員賞という栄誉ある賞を頂き、大変光栄です。遺伝子の転写動態制御の解明のために新規イメージング技術を開発し、転写動態と転写制御関連因子のクラスター形成との関連を明らかにすることができました。転写の動態制御はとても複雑ですが、今後も、ゲノム編集技術や最新のイメージング技術を利用して、その詳細を解明したいと考えております。また日々、議論やご指導頂いている方々にこの場を借りて感謝申し上げます。
長村 怜奈(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 博士2年)
「ヌクレオソームによるCas9のDNA切断阻害機構の解明」
数年前にやっても無駄だと言われたプロジェクトにこのような賞をいただけて、日本および世界には自分のプロジェクトを面白いと思ってくださる方がいるのだと大変うれしく、そして光栄におもいます。これからも自分のペースで面白いと思う研究をしていきたいです。
栗田 朋和(広島大学分子遺伝学研究室 特任助教)
「微細藻類におけるキャリアDNAフリーの電気穿孔法を用いた脱落可能TALENによる外来遺伝子フリーゲノム編集」
ゲノム編集学会の多くの優秀なポスター発表者の中から私のポスターをポスター賞にお選びいただき大変光栄です。この受賞を励みにより一層研究に邁進し、藻類のゲノム編集の分野の発展に少しでも寄与できるよう努力したいと思います。ありがとうございました。
冨田 智称(大阪医科薬科大・薬学部 6回生)
「新規 RNP 導入法 NanoMEDIC による Cas9/gRNA 送達の有用性に関する研究」
この度はポスター賞にご選出いただき、誠にありがとうございます. 先生方や先輩方、関わってくださった皆様のお力添えのおかげと、深く感謝しております. これからも研究活動に精進して参ります。
中川 綾哉(東大・生物科学)
「Structure and engineering of the minimal type VI CRISPR-Cas13bt3」
岸 憲幸(理化学研究所脳神経科学研究センター・マーモセット神経構造研究チーム 研究員)
「MECP2変異マーモセットの作製と解析」
この度は、大変栄えあるポスター賞を頂き、選考委員の先生方、並びに発表を聞いてくださった皆様に改めて感謝申し上げます。ゲノム編集技術を用いて神経発達障害レット症候群の霊長類モデルの作製を行ってきましたが、毎年この学会で発表することにより多くの方々から有意義なコメントを頂き研究にフィードバックして参りました。今後もこの学会に参加し、研究をさらに高いレベルへと昇華できるよう努めていく所存です。
久野 朗広(筑波大学 医学医療系トランスボーダー医学研究センター 生命科学動物資源センター 助教)
「DAJIN:ロングリードシークエンサーと機械学習を組み合わせたゲノム編集動物の新規遺伝型解析技術の開発」
この度はポスター発表賞を承ること、身に余る光栄と感じております。
学会にて戴きました多くのご指導ならびに励ましのお言葉を胸に、今後もバイオインフォマティクスを用いてゲノム編集の発展に貢献していく所存です。
最後に、学会運営自体が大変な現在におかれまして3日間の素晴らしいプログラムを運営戴きました堀田大会長ならびに運営委員各位に深く御礼申し上げます。
本田 充(京都大学iPS細胞研究所 / IBBTEC, University of Cantabria 学術振興会特別研究員CPD)
「dCas9を用いた筋ジストロフィー原因遺伝子DUX4のhit-and-run silencing」
今回はオンライン開催ということで海外から参加させて頂きました。このような賞を頂けて光栄です。今後も発表内容の発展研究に加え、日本と海外の物理的な距離をまたぐ新しい研究の進め方や、障害をもつ研究者としての可能性を追求することも含め、時代のメリットを活かして精進していきたいと思います。素晴らしい学会を運営して下さった皆様、刺激を下さった研究者の皆様、大変ありがとうございました。
佐藤 悠介(北海道大学大学院薬学研究院 助教)
「CRISPR/Cas9 RNP搭載脂質ナノ粒子による肝臓での遺伝子ノックアウトの誘導」
この度は日本ゲノム編集学会第7回大会ポスター賞に選出頂き、大変光栄です。私は薬物送達学を専門としており、ゲノム編集技術については素人同然ではございますが、このように導入技術をご評価頂けたのは大変うれしく思っております。今後も本分野における研究および疾患治療に貢献すべく、技術を発展させていきたいと考えております。