一般社団法人日本ゲノム編集学会 第2回大会 大会長
大阪大学大学院医学系研究科 附属共同研ゲノム編集センター/附属動物実験施設
真下 知士
昨年9月の広島に300人を超える研究者が集まった第1回のキックオフ大会に続き、今年は6月28日から30日までの3日間、大阪の千里ライフサイエンスセンターにおいて、第2回大会が開催されます。
1990年代にZFNが登場し、2010年にTALEN、2012年にCRISPR/Cas9が報告され、研究者の間に急速な広がりを見せています。培養細胞における薬剤耐性マーカーを使わない遺伝子改変、これまで困難であった幅広い動植物の効率的な遺伝子編集、品種改良等が可能となりました。生命科学の基礎研究から応用研究、医療研究にまであらゆる分野で利用されることから、世界中の研究者が注目しています。特に、若い研究者や企業の方が積極的にこの分野に参入し、新規ゲノム編集技術の開発や産業応用研究に取り組んでいます。
第2回大会では、細胞、植物、動物におけるゲノム編集研究に加えて、産業/医療応用などゲノム編集に関わる最先端の研究発表、および情報交換の場になると考えています。また本大会では、教育実習委員会による教育シンポジウム、倫理規制委員会によるパネルディスカッション、著名な海外研究者が参加するEnglishセッションなども設けております。さらに国際委員会からは、国内外の若手研究者に交流を促す場として、サテライトシンポジウムを開催いたします。必ずや活発なディスカッションが繰り広げられるものと期待しています。
また、関西の中心である大阪の地には、おいしい食べ物や楽しいイベントが目白押しです。また、会場すぐ横の万博記念公園には、日本最大級の大型複合施設エキスポシティーもございます。3日間にわたる大会でしっかり学んだ後には、ぜひ大阪を満喫してお帰りいただければと思います。大会準備委員会をはじめスタッフ一同で力を合わせて、素晴らしい大会にしたいと頑張っております。第2回大会に、ぜひお越しください。
http://www2.med.osaka-u.ac.jp/gerdc/jsge2017/